はじめまして!PhD取得後は製薬企業で研究職として勤務しております、tabeと申します。
6年以上、博士卒の就職活動について業界動向をモニターし、就活支援もさせていただいております!
この記事では、25-26卒以降の博士課程の方々を対象に、製薬企業研究職の就活がいつ始まるのか、いつから準備すべきか、何を準備すると良いのかなどを簡潔に記載しております!
私自身、就活の時は初めてのことばかりで、不安な毎日を過ごしておりました。
当ブログの情報が少しでも皆さんの安心に繋がり、日々の研究活動や良いキャリア選択に繋がれば幸いです。
博士の就活は主にD2のGW明け~夏からスタート
就活の選考ステップは「1.プレエントリー 2.本エントリー 3.面接選考」となります。
プレエントリーでは住所など個人情報登録、本エントリーでは実際にさまざまな書類を提出します。
本エントリー後、選考に通った方は面接へ進み、技術面接と最終面接を経て内々定です。
まずは2の本エントリー時期が重要な見逃してはいけないポイントになります。
では博士卒の就活がいつから始まるのか、24卒の実績(本エントリー時期)はこちらです。
修士課程とは全く別の時間軸で実施されますので注意が必要です。
D2の6月:アステラス、住友ファーマ
主な製薬企業さんの24卒博士新卒 研究職選考の実績(本エントリー時期、D3が卒業年度の場合)
D2の7月:エーザイ、大塚、塩野義、第一三共、協和キリン
D2の8月:中外(早期インターンによる別選考も6-7月に実施)、日本新薬
傾向としましては、毎年1か月のペースで就職活動で忙しくなる時期が早くなっています。
実際に、23卒の就活は多くの会社さんが8月にエントリー時期を設定していましたし、
25卒シーズンは上記よりもおおよそ1ヶ月ほど早いスタートとなりました。
(昨年までのエントリー時期は以下の記事でご覧ください。)
25卒シーズンの就活も簡単にまとめますと、プレエントリー開始時期は以下でした。
(Xにて情報提供いただきました、ありがとうございました…!!)
D2の4月:アステラス
主な製薬企業さんの25卒博士新卒 研究職選考の実績(本エントリー時期、D3が卒業年度の場合)
D2の5月:第一三共、協和キリン、住友ファーマ
D2の6月:中外、塩野義、武田薬品工業、日本新薬
D2の7月:エーザイ、大塚
26卒もGW前後から徐々にプレエントリー開始の会社さんが増えてくると思いますので、GWは就活のキックオフ(情報集め・自己分析などの開始)として良い機会かもしれません。
理由は不明ですが、例年は博士採用を実施している田辺三菱製薬さん、25卒は早期選考の実施を見送り、年明けの2024.2月からの開始となりました。
武田さんも採用活動は一部の専門領域のみのシーズンがあったりとまちまちです。
プレエントリーはあくまで各企業さんの採用HPから住所の登録などを行い、Web上のマイページを開設する作業ですので、焦ることはありません。
ただし、マイページ上でのみ次の選考内容(本選考以降)や説明会の開催が通知されることがありますので、興味のある会社さんに対してはタイムリーに行っておくことをお勧めいたします。
例年の傾向ですと26卒の方は、5-7月が本エントリー時期になると思います。
以下のサイトONE CAREERでは、企業をお気に入り登録しておくと、選考情報が通知されるなど便利ですので、私も良く利用しておりました。ぜひご活用ください!
何を優先して準備をするべきか?
GW頃からキックオフするとして、何からどのように準備していくと良いでしょうか。
私は普段から「研究概要」と「自己分析」が研究職の就活で最も重要であるとお伝えさせていただいております。
研究概要
就職活動では、主に「エントリーシート」と「研究概要」の2種類の書類を本エントリー時に提出して最初の選考を受けます。通った方は面接に進みます。
研究概要は皆さんの研究内容をA4 2枚 (会社によって1~4枚)にまとめて提出するもので、応募者の研究力を総合的に採用側が判断する上で、極めて重要な書類です!
皆さんのラボでの努力が、企業さんに少しでも魅力的に感じていただけるよう、大切に大切に記載する必要があります。
研究費の獲得や学振の申請書とは異なるコツが様々あり、前もっての情報収集と試行錯誤しながらの作成が重要です。実際の書き方については、当ブログの複数記事で力を入れて解説しておりますので、ぜひご覧になってください!
また、皆さんが記載された研究概要を回数無制限で添削させていただくサービスもtabeの方で提供しております!昨年は約100件のご依頼をいただき、多くの嬉しいレビューもいただいております。作成に伴うご不安がありましたら、ぜひご利用ください!
サービスに込めた想いは以下のブログ記事で綴っております。ぜひご利用前にご覧ください!
自己分析
就職活動においてもう一つ大切な準備ポイントは、自己分析がどれだけしっかりとできているか。
何となく製薬企業の研究職が良さそうだな、面白そうだな、という理由ではなく、自分自身がどんなことを大切に生きていきたいのか(生きてきたのか)、何がしたいのか、軸にしたいことは何か、それはなぜか。そしてその上でなぜ研究職なのか、製薬企業なのか、志望先が目の前の会社なのかを丁寧に紐解く作業です。
この土台がしっかりしているほど、就職活動を自信をもって進めることができ、自分に合った会社に出会う機会が増えると私は考えております。入社後の「こんなはずじゃなかった」の確率も減らせると思います。
研究で忙しい毎日かと思いますが、GWの機会も使いながらゆっくりと時間をとることをお勧めします。
また、過去の先輩方がどのような文章で書類を提出したかについてはこちらのサイトで無料で閲覧可能です!
ぜひ就活生の方々は登録してみてください、私が一番お世話になったサイトで、自信を持っておすすめします。
まとめ
簡潔に、25・26卒の方々向けに就活のスタート時期をまとめてみました。
お一人でも多くの方が、キャリア選択の機会を見逃すことなく、落ち着いて考えながら、良い選択に至ることができるよう引き続きサポートさせていただければ幸いです!
これまでの様々な記事もきっとお役に立てることがあるかと思いますので、以下の記事も起点にしていただきつつ、ぜひ見ていってください!
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