研究概要7つの留意点、研究職志望20人を徹底分析!

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こんにちは!製薬企業研究職のtabeです!
当ブログでは、複数の企業から内々定を獲得した経験を共有しております!

さて、当記事では、研究職を志望する上で最も大切な書類である「研究概要」について解説しています。
製薬企業では多くがA4 2枚の研究概要の提出を求めてくる傾向があります!

今までにもいくつか対策記事を書いてきましたが、
今回は「現役就活生20人の研究概要を拝見し、特によくあった改善点!」を中心にお届けします!

tabe
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具体的には、「研究概要を書く時のマインド」

「採用担当者を意識した様々な工夫」というお話です!!

気にすべき点は多々ありますが、多くの方が陥っていたポイントにフォーカスしたため、
より効率的に書類を磨き上げることが出来ると思います!

ぜひご自身の研究概要がある方は隣におきながら読んで頂ければと思います!
もちろん、まだ書いていないよーという方はこれから書く時の参考にしてください。

それでは、早速始めましょう〜!!

自分自身をアピールする意識を!入社後活躍しそうと思わせる

まず、今までの研究書類には全く存在しなかった意識を就活では持っていただく必要があります。

他の記事でも書いていますが、この研究概要の目的は「研究のアピール」ではなく
「研究者としてのポテンシャルをアピール」することです。

その意識をまずはしっかりと持ってください。書類の通過率upにとって最も大切なポイントです!

採用担当者(主に研究職と役員)は「一緒に働いた時に活躍しそうか」を書類から読み取ろうと必死です。
そのために大切なことは、全体的に読み手を意識した文章になっており(この点は後述します)、かつ

「お、こんな考え方ができるのか。こんな仮説も置けるのか!

この子はきっと面白いだろうな!」

と思わせる文章を鏤めることです。

ここで勘違いしていただきたくないことは、
あからさまな文(○○の強みがあるので活躍できます!)を積極的に入れて、ということではありません。

その観点のアピールはエントリーシートの他の場所でいくらでも書けますし、
研究概要のメインはあくまで研究の説明(背景・仮説・結果・考察)です。

ただ説明の中に、
自分オリジナルの仮説や発想・研究展開の一手を選んだ理由をスパイスのように盛り込んで欲しいのです。
ここがまさに、「あなただからこの研究が出来た!」の理由となり、採用担当者が最も気にするところです。

ご自身の研究概要を見直すとき、あるいはこれから書くときに、まず最初に意識してください。
(そして書類だけでなく、研究面接でもこの点は意識して発表してくださいね。)

魅力的なイントロダクション! ゴール地点との距離感も意識!

さて、ここからは「読み手のことを意識した文章」を色んな側面から解説していきます。

読み手のことを意識する、その意味を一言で表現すると
研究概要全体で一つの物語、ストーリーを構築して、わかりやすく届けてあげよう!
という意識です。ここ、すごく大切です。

そしてこのためにまず欠かせないのが、魅力的かつゴール地点を意識したイントロダクションです!
実は研究概要という書類は、読み進めるに連れて細かい話になっていきます。
そのため最初から細かい話に突入するのではなく、研究の全体地図を示すイメージで書きたい。

これを実現するためにも、各論や詳細な記載は最初の文章は避けましょう。

なるほど、このタンパク質の機能を理解することによって、
○○の分野にとって△△というブレイクスルーがあるのか!
面白そうだな!この研究はきっと意味があるな!

そう思ってもらえればイントロの役割は十分に果たせています。

例えばこんな感じでしょうか。

神経発生は…にとってすごく大切な研究領域なんです。
→でも~という理由から、タンパク質Aの機能の理解が不十分で、
これが学問の理解にとって大きな律速になっていると考えました。
→そこで私は○○という仮設を立て…

と、こんな流れをイメージしてください。
この1−2つ目の文章がないと、研究の重要性を示すことが難しくなってしまいます。

研究概要を読むのは研究職の方々ですが、
人事の方や役員の方々(つまり元々の職種がバラバラ)も読みますので、
その観点からも少し難易度を下げた文章から入ってあげましょう。
学部生くらいを対象と考えてください!

それともう一つ、大切なことがあります。
ここで提示した研究の意義は、最終的な結果から得られた着地点とつながりを持たせてください。

以下に、研究概要の後半で出てくるべき着地点の例文を示します。

以上の結果から、□□という結論が得られました。
冒頭で述べました通り、本研究成果は実際に△△に繋がる成果と考えられ(イントロで説明したやつ!)、
さらに以下2つの検証を今後行うことによって実現可能性が提示できると考えています。まず1つ目は…

このように後半で着地することができなければ、
そのイントロは物語の起点としての役割を果たせていません!

研究概要は一つのストーリー・コンセプトを伝えるものです。
ゴールのポイントで、スタート地点で示したコンセプトにしっかりと戻ってきましょう。

字数を減らす!本論と関係のない記載はとにかく省く!

字が多くなればなるほど、あなたが伝えたいことが返って伝わらない。という事態に陥ります。
これも読み手のことを配慮できていない文章であり、非常にもったいない。

tabeの研究概要の文字数は2000字以下です。多くの方々よりも、文章を減らしています。
しかしこの字数の中でも、背景・仮説・モデルの説明・結果・考察を盛り込むことは十分可能です。

tabe
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私の文字数よりかなり多いという方は、過剰な説明になっている、必要のない記載を含んでいる可能性があります!要チェック!

まずは改めて、ご自身の研究概要で伝えたいロジック(背景→仮説→結果→考察)の軸を明確にしましょう。
箇条書きで良いので、しっかりと書き出してみてください。

そしてこの軸を中心として、なんとなくあったほうが良いかなーレベルの文章はガシガシ省いてください。
字数が減ることにより、伝えたい箇所が浮かび上がります。他の改善点もより魅力的に輝き始めます。

丁寧にロジックの一つ一つを確認しよう!

「広くイントロを始める」を意識できている方に一方で多かった改善点が、
ロジックの繋がりが不十分な文章です。

文字数を減らすという過程でも、ロジックの崩壊だけは避けてください。
例えば以下のような研究概要が今回ありました。

パーキンソン病(PD)は未だにアンメットニーズの高い疾患である。
PDにおいて神経細胞内のタンパク質Aの発現が向上していることが明らかとなっているが、その機能の理解は未だに不十分である。
そこでタンパク質Aの機能解明は新たな治療薬の創出につながると考え、研究を行った。

さて、おかしな点が例文内に2点は少なくとも存在しますね。

まず1つ目、PDで発現変動している遺伝子なんて数多あるはずです。
そのため上述だけでは、タンパク質Aに興味を絞った理由の説明が不十分です。

また仮にそこをOKとしても、
後半の「治療薬創出」につなげることはかなり無理があります。これが2点目です。
Aに絞った理由を追記するとともに「病態の理解に繋がることを期待し」くらいの記載に留めるべきです。

このような誇張表現も多くの研究概要で見られました。どうか気をつけてください。

tabe
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結果の説明文の中でも、そこまではこの結果では示せてはいないので、
ここは「示唆された」にとどめたほうが良い。
という文章はかなり多く見られました。

今回の研究概要の目的は研究を大きく見せることではなく、
「正しく研究ロジック・ストーリーを構築できること」を相手に伝えることです。
無理に大きな話にする必要は全くないです。むしろ大きなマイナスポイントになってしまいます。

結果やモデルの説明はちゃんとしましょう!

え、当たり前じゃん! と今、思いましたよね?
でも、実際にこれが十分(適度)の方は意外にも少ないと私は感じました。

多いのは、結果や結論だけを文章で伝え、後はfigを見てね、というタイプの研究概要です。
これは採用担当者に対し、少し不親切と思います。
一番魅せたい点(=自分)をこれでは十分にアピールすることが難しいです。

結論だけを述べても、きっと相手は

「本当にこの実験プランでその結論に至って良いの?」

「どんな実験を組んだの??」

と考えます。これではあなたの良さを採用担当者は判断することができません。

実験の組み立てや解釈が適切にできることを主張するためにも、
最低限の説明は行いましょう(過剰なのもだめですよ!)

「仮説→モデル・実験の説明→結果→解釈と次へのアクション」
この一連の流れをシンプルに伝えつつ、自身の思考過程をアピールすること。
これが研究概要の根幹と言っても過言ではありません。
「自身のアピール」という意識があれば、この重要性がご理解いただけると思います。

図はそれで良い!? 素人でもわかるデザインにしよう

図についても、読み手のことを考えて改善を検討してみましょう。
学術論文などではあり得ない、以下のような工夫もOKです。むしろ推奨します。

少なくとも、この3点については必ず再考・見直しをしてみてください。

縦横軸は日本語にする

なんのこっちゃ分からない縦軸や横軸になっていませんか。
読み手に瞬時にfigを理解していただけるような工夫として、
軸の記載を改善することは非常にパワフルです。

見て欲しい場所を矢印で示すくらいの工夫はOK

○○に局在していることが分かった。と文章で記載していても、
図のどこを見ればその結論に至ることができるのか、
専門家しか分からない構成になっていませんか。
棒グラフのどことどこを見比べたら良いのか、ちゃんと提示できていますか?

矢印で示すくらいの工夫はもちろんOKですので、この辺りも再考してみてください。

小さくて読めない!!は逆効果!

この状態の人が結構多いです。
図は今までの資料のものを転用するのではなく、
しっかり就活用にmodifyして使用しましょう!

見えない図、読めない文字に意味も効果もなく、むしろ逆効果です。

印刷したときにちゃんと見えるレベルなのか確認しましょう!

研究概要のデータ・図を改善して通過率Up!
前回の記事に引き続きまして、研究概要を作成する際の留意点についてまとめていきます!今回フォーカスしたいのは「図の出来栄え」です!前回の記事はこちらからどうぞ。もちろん、あえて手を抜いている人はいないと思いますが、図の完成度は、採用担当...

研究に取り組んだ理由が「不明であったため」は要注意 

最後に少し細かいですが、多く見られた改善点です。
研究を行った理由として「分かっていないから」行った、という記載がありました。
これは5年間をかけて行った研究の理由としては少し弱すぎないでしょうか?

きっと皆さんの研究には、もっと壮大な魅力が詰まっているはずです!!

そのため、分かっていないから、ではなくて、
その研究が達成された時の真のインパクトを理由におくべきです。
自身の研究はどんなインパクトがあるのか、今一度考えてみてください。

創薬研究においては、
その課題解決や仮説の立証は患者さんのアンメットニーズを満たすから行うんだ!
というロジックを立てなければ、予算も人もついてきません。
その練習と思って、ご自身の研究を見つめてみてください。

まとめ

研究概要を書く上でのマインド、そして読み手(採用担当者)を意識した文章の具体的な改善案、
実際に研究概要を見ていく中で多くの方がハマりがちな落とし穴を中心に解説しました!

一つでも参考になるものがあれば、本記事を書いたメリットがあったかなと思います。

研究概要だけではなく、当ブログでは様々な視点で研究職の就職活動を解説していますので、
以下のハブ記事からあちこち見ていってくださいねー!!

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