研究業績、学振採択は就活にプラスか

博士就活・大学院生のキャリア
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企業の研究職を目指すとき、提出書類では「研究概要」、
さらに1次面接では「研究発表・質疑応答」によって、学生は研究に関するアピールをします。

では、このとき「研究業績や学振採択の有無」は、どれくらい選考に関係するのでしょうか?

大手製薬企業の複数の選考を経た経験を踏まえ、その答えについて記事にしました!

190503追記
気になる製薬会社の就活における「コネ」も記事にしましたので、合わせて御覧ください!

博士の就職活動、コネってあるの?
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重視されるのは、研究概要と面接の受け答え、でも業績は大切

どの企業も面接では、研究業績や学振の採択について、直接聞いてくることはありません。
そもそも業績だけで、その人を判断しておらず、
「今の」学生が会社に貢献できる人かどうかを重視します。

じゃあ、業績は意味がないのか? ・・・ いいえ、残念ながら、そんな事はありません。

業績は使い方次第で、選考を勝ち上がる武器になります。研究業績はその人の客観的な評価を含みます。
そのため、研究業績の伴う発表における「私は研究ができる」という主張は、説得力が違います。

以前の記事で紹介したカテゴリーで分類すると、業績や学振採択はあくまで「インプット」です。
つまり、〜を頑張りました。〜で結果を出しました。それ止まりです。
その業績を得た過程・エピソードを通じて、今の自分が会社に対して何を「アウトプット」出来るのか
ここをアピールすることが大切です。そのアピールに繋がるよう「業績」を上手く活用しましょう!

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業績が無かったら勝負にならない!?

いえ、そんなことはありません。
あくまで業績は、あなたの「アウトプット力」をアピールするための一つの武器にすぎません。
これまで経験されてきた様々な困難や、得ている結果、全てが武器になります。

会社によっては、研究能力だけでなく、人柄やこれまでの生き方全てを選考対象としています。
(協和発酵キリンがまさにそうでした。)

業績がないことに悲観せず、ご自身のアピールポイントをとにかく見つめ直しましょう。

業績を唯一聞いてくるタイミングは書類提出

面接で直接聞かれることはありませんが、
業績や学振の有無を聞いてくるタイミングが実はあります。それは書類エントリーです。

全ての会社ではありませんが(割合としては半々)、
書類のエントリーで業績項目が設けられている会社がありました。
例えば協和発酵キリンは、研究概要の1ページ目(A4 1枚分)は、
研究業績(論文・学会発表・特許・学振採択有無・受賞歴)を記載します。
書類通過の有無を決める際、多少は考慮しているのかもしれません。

本記事の結論

企業が重視するのは、「今」の貴方の研究能力、そのアピールのために、業績は1つの武器になる。
ただし業績のアピールに徹するのはNG。
他のアピールポイントも含め、複合的に自分自身のアウトプット力を伝えることが大切。

以上です!就活は来年以降だ、という方々、ぜひ研究業績や学振採択も積極的に狙って下さい。
その過程で、ご自身の研究能力の向上も見込めるはずです。

既に選考の方々、ぜひこの記事も参考に、正しいアピールポイントに軸をおいた面接準備を進めて下さい!

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