研究概要の書き方 データ・図をどう魅せるか

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こんにちは、PhD取得後は製薬企業で研究職をしております、tabeと申します!

この記事では、関連記事と同様に、研究概要を作成する際の留意点についてまとめていきます。
今回の記事でフォーカスするのは「データや図の改善ポイント」についてです

前回の記事はこちらからどうぞ。

研究概要の書き方、コツ・気をつけるポイント
こんにちは、PhD取得後は製薬企業にて研究職として働いております、tabeと申します。当記事では、理系就活生が選考の際にあらゆる企業から求められる書類「研究概要」の書き方を紹介します! 研究職志望の修士・博士学生の就職活動では、企業は皆さん...

もちろん、研究概要の作成において手を抜いている人はいないと思いますが、
図の完成度は、採用担当者からあなたへの評価形成に大きく貢献するポイントである、
という明確な意識を持ってご準備いただけているでしょうか。

これまでに多くの方々の研究概要を拝読しましたが、
手を抜いている、あるいは就活であることを意識せず普段のミーティングの図を使っている、
そんな印象を持たれてしまいそうな方も少なからずいらっしゃるようです。非常に勿体無い。

そこで当記事では、私が実際に研究概要を作製する際に気をつけていたポイントを含め、
図の作製方法を紹介したいと思います!

普段のプログレスmeetingや論文のfigとは違った留意点があります、その辺りも一つ一つ解説していきます。

現在、記事の内容も網羅し、実際にtabeが研究概要を添削するサービスをココナラにて提供中です。
身近に相談相手が居ないなど、お悩みの方はぜひご利用下さい。
(ご納得頂けるまで何度でも添削させていただくプランとなっております!)

研究職志望 就活生の研究概要を添削します 【模擬面接も受付中!】ご納得頂けるまで何度でも添削OK! | 就職・転職の相談・サポート | ココナラ
研究職志望の修士・博士学生の就職活動では、企業は皆さんの「研究力」に大きな期待を寄せています。そのため、エントリー時に提出する「研究概要」は、就活において選考通...

まずは基本的なところから

初歩的ですが意外に見落としがあるかもしれませんので、まずは以下を一度ご確認ください。

字のサイズや略称など

小さくて読むことが難しい、文字化けしていたりコピペしたことで読みにくくなっている。
どこにも略称の元々の記載をしていないのに
(あるいは本文を読み進めないと出てこないのに)略称を使っている。
本文側のどこにその図の説明があるのか明記されていない。番号がずれている。

研究概要の作成→やり直しを繰り返しているうちにこの辺り修正が必要な方に出会うこともしばしば。
今一度、丁寧に確認してみてください。

解像度に注意

いくら文字サイズが大きくても、画像のところだけ解像度が低くてぼやけている…
そんな資料も散見します。将来のかかった書類ですのでこの辺りもしっかりケアしましょう。

私の場合、図は全てイラストレーターで作製し、Wordへと貼り付けていました。
パワポで作成するよりも高解像度でWordに持ち込めるので、使える方はぜひ。

結局、この図で何が言いたいのか?

さて、上記がクリアできたら、いよいよ図の魅せ方の改善をしていきましょう。
ポイントは相手にストレスをなるべく与えず、伝えたいポイントが視覚的に伝えられているか?」
という視点です。
「この図はどういうことだろう?」「この図のポイントはどこだろう?」
そんなストレスを与えないよう図をデザインしましょう。

具体的には、以下3点を日頃お勧めさせていただいております。
一部は普段の論文の図では許されませんが、就活資料においてはかなり効果的です

図は左上から右下に流れるよう配置する

論文でもここは同じですが、見て欲しいものが左から右へ、あるいは上から下へ流れるよう
その図に出てくるデータや図を配置しましょう。

研究者はこの流れで図が流れることを日頃の論文などで刷り込まれていますので、このルールに従っておく方がストレスなく図を見てもらえます。

矢印を入れる or 色を変える

例えばバーグラフで有意差があった時、普段は「*」を図に入れますが、
情報が多い図ですと、どこに注目して欲しいのかが分かりにくくなってしまいます。
他にも免染の図では「え、結局どの光(細胞)が貴方の主張!?」っという疑問を生むことも。

そこで、バーグラフの場合は色を変えるとか。染色画像には思い切って矢印を入れるとか。
とにかくここも視覚的に、瞬時に見てほしいところがわかるようなアクセントを付けましょう。

縦軸をわかりやすく変更する

グラフでデータを貼るとき、こちらを注意しましょう。
日頃何となく作製している図の縦軸。専門性の高い単位とかになっていないでしょうか?

「この縦軸は一体何を意味しているんだ…?」というストレスにつながる可能性があります。
科学的に正しい記載であることは大切ですが、つまりどういうことなのか、が分かることが大切。

いっその事、ド素人でも分かる縦軸に変更してしまっても構いません。
例えば、図
の軸は全て日本語表記に統一し、〜の発現量(相対値)とする、などは良いと思います。

余白領域を意識し、全体のバランスを整える

最後に、図そのもののバランスを整えましょう。

例えばあるFigureに、Aの図とBの図があるとしましょう。
これら2つの図の大きさや形、字のフォント、矢印の使い方などをなるべく統一することがコツです。
資料全体の見栄え、完成度がこの少しの工夫で大きく変わってきます。

ここから細かい点の解説…!と行きたいところですが、
私が書く以上にわかりやすくまとめてくださっているサイトがありますので、
このお話はぜひ、下記サイトを参考にして見て下さい。無料、登録も不要です。

日頃のラボのミーティング資料作成にも使えるノウハウ目白押しです。

レイアウト
情報の伝わりやすさは「資料の作り方」に大きく左右されます。本ページでは、伝わる資料を作るためのデザインルールやテクニックを紹介します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
とにかく資料の図では、パッと見ただけでその実験は何をしたものなのか?何を主張したいのか?
が相手に視覚的に分かるよう意識をしてご準備いただければと思います。
ぜひ今一度、ご自身の図を見直してみてください。

また、もし添削などをご希望される場合は、以下ココナラにおいて申し込みが可能ですので、
ぜひご検討ください。

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皆様の就職活動、良いご縁があることを祈っています。

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