博士課程のキャリア、選択肢のまとめ

博士就活・大学院生のキャリア
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博士後期課程に進んだ後って、就職活動はどうなるのでしょうか??
民間企業への就職をするにしても、修士課程とは違った点がいくつもあります。
私も全てを網羅しているわけではありませんが、知る限りの情報をまとめてみました。

・アカデミックでの研究を続ける場合

まずは今後も大学等に残って研究をする場合です。
その場合は「給与」と「研究費」それぞれを確保しなければなりません。

学振PDへの採用

最も手っ取り早いのは、学術振興会特別研究員PDへ採用されることです。
採用が決まれば、上記の給与は月々362,000円、研究費は年間最大150万が3年間支給されます。

ただしこの道は決して簡単なものではありません。
D3の5月末にA4 10枚上に及ぶ申請書を提出し、10倍程の倍率で選ばれる必要があります。
しかも博士課程の所属研究機関からは必ず移動し、研究テーマも大きく変更することが条件となります。
目指す方は早めに受入を希望する研究室の先生に連絡を取り、申請する許可をいただくことが大切です。

ポスドク・助教として働く

こちらはケースバイケースです。
自身の指導研究者の元で研究を行う、共同研究先や知り合いの先生、これら先生の紹介、
あるいは自分自身のアプライで、研究場所を探します。
そのため、普段から研究を熱心に行い成果を出し、
そして人脈を作っておくことは、今後のポストの確保に極めて大切と言えます。

ポスドクの給与は大学や各ラボ、さらには年齢やそれまでの実績で総合的に変動するため、
一概には言えません。助教よりもらってる人もいます。

正式な助教として雇用されれば、ポスドクよりも福利厚生・手当がしっかりします。
家賃や通勤手当、配偶者手当など色々つくことが多く、任期も5年以上とポスドクよりは安定します。

お話を聞いていると、民間の方と遜色ないです。人によっては、むしろ貰っているかも。
ただどうしても大学は遅くまで働く日が多くなるので、時給換算すると割が悪い事が多いです。

研究費については学振PDと違い、個別に科研費や民間の財団に申請して勝ち取る必要があります。
科研費であれば「スタートアップ」や「若手」への応募となります。

民間企業へ就職する場合

次に民間企業への就職です。

まず修士課程までとの大きな違いは、就職活動の時期の規定です。
博士後期課程は経団連の決まりに当てはまらないため、
学生側も企業側も就活時期は通年行って良いことになっています。

ではフリーに企業に連絡するのかというと、そうではありません。

博士の採用に力を入れている企業は、
修士課程のエントリー(3月)よりも早い時期(12ー2月)にエントリーと選考を行っています。
ここで優秀な人材をキープし、残り枠で修士課程学生を採用するわけです。

博士の就職選考時期を徹底解説! 2021年採用以降の方も必見!
この記事では、2019年、2020年4月採用の2年間の博士選考情報を参考に、 2021年4月以降の採用選考がどのようなスケジュールとなるか、丁寧に解説します。 具体的には、 ・選考の具体的な日程・スケジュールについて、図を使って説明します!...

某企業の研究では博士15%, 修士85%の応募で、採用は30%博士, 修士70%という話もあります。
博士の方が就職しにくいなんてよく耳にしますが、職種によってはむしろ逆転するわけです。

製薬会社の博士への期待
私はいわゆる生物系の国立大学院博士課程学生です。(出身大学は私立です) コネ等も一切ない状況での就職活動でしたが、複数の某大手製薬会社の研究職で内定をいただきました。 これまで私は 「博士は就職できない」「製薬企業は薬学・化学系が就職しやす...

また、早期エントリーがなかった企業には受け入れがない、というわけではありません。
修士課程の方々と同時にエントリーすることで、ともに選考を受けることが出来ます。

民間企業就活の対策

ちなみに私は大手製薬会社研究職の複数から内々定を得ました。
(大手5社を受け、全て最終面接まで進み、4社が内々定)
難しいとされる生物系学生の就活でしたが、圧勝でした。

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