製薬企業を研究職で受ける際に尋ねられることの多い「動物実験の経験」
企業側がこれを気にする意図は何でしょうか?
「経験がなければ、採用されない」ということでしょうか?
実際のところを、人事の方からお聞きしたこともありますので、
そのお話も含めながら、詳しく解説していきますね。
必須ではないが、あればベター
「どんな実験手技でも、経験してくれていたらもちろん歓迎」
というのが会社側のスタンスです。当たり前ですよね。
人事の方にお聞きしても、誰しもがこう答えます。
*本記事の趣旨と外れますが、〜をやっていないヒトも採用しますか?
という質問を説明会とかでよく耳にします。全く意味のない質問なのでやめましょう。
会社は採用の意思が殆ど無い場合も、かならず「もちろん採用しています」と言いますから。
特に生物系での応募の際には、多くの職種では動物実験を求められます。
薬理研究なんかは典型的ですね。
まして博士課程の学生ともなれば、即戦力であることが期待されますので、
一連の作業・解析スキルは身につけておきたいところです。
実際に、多くの製薬企業が気にするポイントとなっていることは明白で、
「動物実験スキル(実習は除く)の有無」をエントリー時に選択する必要があります。
ではその一方で、動物実験を日頃からやっていない場合、採用されることはないのでしょうか?
いいえ、実際はそんな事はありません。
その辺りを次に解説していきます。
応募する研究職のカテゴリーに注意しよう
上記のことからも、残念なことに、動物実験経験がないことは不利になる要素です。
でも、応募する研究領域を間違わなければ、不利にならず、製薬企業の研究職を目指すことが出来ます。
実際、「何となくin vitroとか大腸菌 = 生物系だから、薬理とか受けよう」
と思っているヒトに出会うことが、就活中本当に多い印象でした。
でもその大半の人は、上手く内々定まで行っていません。
そこでtabeの考えるオススメの対策方法は、下記カテゴリーを意識してエントリーを行うことです。
動物実験スキルを強く要求される研究職を避ける
薬理、薬物動態等
動物実験について、あればベターだが、強く求められない分野
生産技術、in vitro評価系のセットアップ〜実施を行う部門、CMC研究
今までほとんどの人が経験したことのない領域
育薬研究(?)、他
もしご自身の興味とマッチする領域が上記2、3つ目の中にあるのでしたら、
ぜひ情報を集め、そちらを志望されることも戦略の1つかなと思います。
実験動物に限らず、ご自身の有する実験技術と興味をすり合わせて、最適な応募を試みてください。
上記の研究職カテゴリー分けについては、実は私も未だ少し情報収集が足りていません。
今後、実際に働いている方の話や、私自身入社後の情報をもとに、整理します。
今後の追記はまた、twitterなどでアナウンスしますので、お待ち下さい。
まとめ
この記事のメッセージをまとめます
・製薬企業と言っても、本当に様々な研究職が存在すること
・自身の専門やコレまでのスキルとマッチした、最適な領域に応募すること
「製薬企業で働く」ことにあくまで主眼をおいた、1つの戦略的なアドバイスです。
ご自身の興味のあるところを素直に受けたい!もちろん、コレも立派な理由です。
ご自身の優先するところで、納得の行く就職活動を行ってくださいね!!
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