就活を見据えた研究室選び

博士就活・大学院生のキャリア
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皆さんは、研究室を選ぶ際、何を優先しますか?
もちろん「研究内容」が自分にとって魅力的であることは、すごく大切なポイントです!

でも、自分の興味だけで決めてしまうと、その後のキャリアに大きく影響しかねません。
製薬企業を志望される方は、少し慎重に選びましょう。その辺り、詳しくまとめます!

製薬企業の研究職も考慮した研究室選びで大切な、3つの視点をまとめます。
基本的には生物系の院生を想定します。

研究領域

いくら一口に製薬企業と言っても、様々な研究職が存在します。
多くの方が志望される薬理だけでなく、モダリティ研究から育薬研究、生産技術まで幅広い。

就活のタイミングで、志望する「研究職の領域」を間違わなければ、
ご自身の研究内容と合っている領域を志望すれば、内定の見込みは結構あります。

一方、よく就活で見かける失敗例は、自分の研究内容と合っていないのに
「隣の芝生は青く見える」のか、憧れの研究領域を志望する人。
憧れるなら、最初からその分野のラボを選ぶべきだと私は思います。

上記の理由から、「あまりにかけ離れた研究」でなければ、
製薬企業のことばかりを考えて今の興味を捻じ曲げず、
ご自身の「今」興味のある分野で私はいいと思います。

もし現段階から「自分はこういう研究で創薬に貢献したい!」と明確に職種まで指定される方、
その場合は、実際にその疾患についての研究分野・いまホットな領域
(例えば神経疾患、免疫、ガン)に飛び込みましょう。
動物実験をガッツリ出来ることもcheckポイントです。


その分野で有名な先生の研究室、創薬企業とのコラボレーションをやっている研究科、
この辺りが調べやすく、候補になると思います。

指導方針が自分とマッチしているか

日頃の生活にダイレクトに影響するのが、教員との相性です。ものすごく大事です。

ただ仲良くできそう、楽そうとか。そんな次元の話ではありません。
「自分自身の研究者としての自力を伸ばしてくれる人か」
「キャリア形成に大切な業績を積める研究室か」

この視点に尽きると思います。

求める方向性は人それぞれだと思いますが、私tabeは上記に加えて、
・プロジェクトに関する「対話」が教員と出来ること
・自分で考えることを求められること(ただのピペド学生は絶対にダメ)

これらを優先事項に置いて、研究室を選びました。

今不満がゼロではないですが、良い選択をしたと思っています。
実際、上記を積極的に行ってきた5年間について、様々な会社に評価していただきました。

OBやOGの就職先や業績

いくら研究内容が面白そうでも、飛びつく前にこれだけは確認しましょう。
研究室によっては、就職活動への理解が大変乏しいことも現実です。
急にラボでの居場所がなくなる、全然就活の時間が取れない、
そんなことで自身のキャリアを汚されてはいけません。

そこで参考になるのは、その研究室で「今」研究をしている学生や修了生です。
研究室見学では必ず学生と話す機会をいただきましょう。そしてなるべく、リアルな話を聞きましょう。
・ドクターの取得率やオーバーする人の数
・就職活動は実際どんな感じで行っているのか
 などなど。

研究室のmeetingへの出席をしてみるというのも、結構おすすめです。
その研究室のリアルが感じられます。

ラボHPに記載されている、修了生の就職先、それから学生の名前1stで出ている論文の数(タイミング)
これらもある程度は参考になりますので、合わせて確認しましょう。

・自分自身の成長
・キャリアに必要な業績
・希望する就職先
これらが得られる研究室選びを心がけましょう!!

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