こんにちは!製薬企業で研究職として働いています、tabeと申します!
私は就活の際に複数の大手企業から内定を頂き、そのノウハウをブログにて発信しています!
さて、本日のトピックは、就活と大学院の研究テーマについて。
自分の研究、全然創薬とは関係がない。
製薬企業で働きたいのに、
どうやって、何をアピールすればよいのだろう…?
そんな疑問や悩みを抱えている大学院生・学部生(特に生物系)に向けた記事となっております!
私の就活経験、そして現在の製薬企業での仕事から得た答えを、当記事にて公開します!
当ブログを初めてご覧になった方は、
こちらの記事でブログの要チェック項目を挙げていますので、合わせてご利用くださいね!
研究目的に合った「実験モデル構築」の経験をアピールしよう
さて、まずは大前提を共有できればと思います。
創薬の現場が求めているのは、「薬の研究」を頑張ってきた人間、ではありません。
「薬の研究が入社後に出来るポテンシャルを十分に秘めた」人を欲しています!
つまり、闇雲に、創薬の話題に自分の研究を寄せに行かなくてもいいということです。
創薬に関係のないテーマを担当してきたあなたも、悲観しなくて良い、ということです!
むしろ、薬の話題・研究に寄せに行くと、
創薬の知識不足が露呈し不利になってしまうことも…(経験談
では、どんなエピソードや研究テーマが好まれるのか??
私がおすすめしたいのは「実験・評価モデル」の構築を自力で行い、
そのモデルで何らかの生命現象を明らかにした研究テーマです。
そんな経験が大学院修士・博士であれば、大変魅力的な就活生だと思ってもらえるはず。
それは何故なのか、次にその理由を紹介していきます。
モデルや評価系構築ができれば、創薬現場でも即戦力!
生物系で、創薬の現場とアカデミアの現場が似ているなー・共通しているなー
と今でも感じるのが、この「モデルの構築」です。これが出来る人は製薬会社でも強い。
大学の研究では必ず、自分が明らかにしたいことを、何らかの実験モデルに落とし込みますよね。
例えば、ある分子Aがヒトの体の中で何をしているのか知りたい。
それを調べるためには、分子Aを欠損・変異した細胞やマウスを作製し
評価するアウトプットを決めて、何が変化しているのか、それをとにかく観察します。
(もちろん、他にも色んなアプローチがあります。)
製薬企業でも、モデルのセットアップは生物系の方々の仕事の根幹になります!
ヒトの疾患や臨床の課題をなるべく近く再現できる疾患モデル・評価系を作ること。
薬理研究者はもちろん、技術系の方でも、評価系の構築にかなりの労力を注ぎます。
アカデミアと製薬企業で違うのは、モデルを作った後です。
「何らかの生命現象を調べるのか」「効き目のある新規分子(治療法)を調べるのか」
この実験モデルの使い方・目的が違います。
つまりモデルの構築までは、大学院で研究をしていれば、無意識にでも行っている経験で、
かつ、就活でも使える素晴らしい経験なんです!
良い評価系を作ったことは、どうアピールするのか
じゃあ何でも実験モデルを作った経験がアピールポイントになるのか?
残念ながら、そこまで単純ではありません。
モデルの樹立の前には、必ず研究の「背景と目的」があります。
- その目的に見合ったモデルの樹立になっているのか
- どんな面白い発想や研究界の常識を踏まえて作り上げたのか
- そして何を明らかにしたのか
この一連のストーリーを魅力的に話すことが大切です。
ですので、研究概要やテーマの名前も「○○評価系の構築」では流石に受けが悪いです。
これではストーリーになっていないので、
「○○において重要な新規○○の同定」「〇〇は△△において□□として機能する」など、
題名はやっぱり、学会や論文と同じにしました。
ただ、その中身は工夫を凝らしました!
- 自分は世の中で分かっていない課題を発見できるんだ
- その課題をこんな魅力的な実験モデルを作って検証したんだ
- そして興味深いことを発見したんだ
→だから、御社でも、創薬の課題を研究に落とし込むことが出来る人材なんだ!
そんなアピールが出来たら、
あなたのことを会社はきっと評価してくれる!
と私は思います!
まとめ
この記事の結論、好まれる研究テーマは、創薬をやっていたテーマとは限らない。
研究課題を見つけ、自分でそれを明らかにする実験系を構築し、
新しいことを見つけられる。だから創薬の現場でも活躍できる!
これから就活を始める皆さん、この記事を一つのテンプレートとして使い、
自分の研究ならどう考えられるか、どんな形でアピールできるか、ぜひ考えてみてください。
そして、数年後に就活をするんだ!という理系学生さん、
この記事も参考に、魅力的なテーマを自分で作り上げてみてください!
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