研究職の就活、「英語力」って必要ですか?

博士就活・大学院生のキャリア
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こんにちは! 大手製薬企業で研究職として働いている、tabeと申します!
当ブログでは、私の博士就活経験をフル活用し、理系研究職の就活について解説をしています!

さて、本記事のトピックは、就活で必要な「英語力」について!

実際は、どれくらいの「英語力」を採用側は求めているのでしょうか?
そしてどのようにして、我々の英語力を評価しているのでしょうか?

勤務を開始して感じたことも含め、分かりやすく解説します!

どの程度の英語力を求めているのか

まず英語力と一口にいいましても、皆さんも御存知のように、その能力は4つに分類されますよね。
「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」

実際に創薬研究職に「就職後」は、博士の内定者には、かなり即戦力に近いレベルを求められます。
例えば、4つのスキルについて具体的な業務内容を並べてみると、こんな感じでしょうか。

リーディング:自身の専門分野+周辺分野の学術論文について解釈できる
ライティング:論文が自分で書ける、海外とのメール対応ができる
リスニング:英語の公演を聞いて、内容が大体は理解できる
スピーキング:データのプレゼンや、簡単な質疑応答は可能(電話会議が出来る)

現場の「理想」は、このくらいのレベル感です。

え、、内定者の人ってみんなこんなレベルなの!?

自分にはちょっと…

そう思われた方もいると思いますが、上述はあくまで現場の「理想」です。

後ほど詳しく紹介しますが「内々定に必要な英語能力=現場の求める英語力」ではありません。
上記に近づける準備や意識をしっかりとアピールすることで、就職活動はクリアできます!

tabe右
tabe

実際私も、スピーキングが弱く、

入社後も日々自分磨きに没頭しています…。

私を含めて、バリバリの社員ばかりではありませんし、入社後もレベルアップを図ることが大切です。
私自身は入社して2-3年をめどに、しっかりと実践レベルの英語力を身につけたいと考えています。

むしろ2-3年経過しても上記のレベルに達していない人材は、残念ですが、
「研究職」として生き残っていくことはかなり厳しいと私は考えています。

就活中、英語力はどうやって評価されるのか

さて、では上記の英語力を、就職活動中にどうやってアピールできるのでしょうか?
結論から申し上げますと、「あくまで自己申告を元に判断される」というのが就活の現状です。

たまにペーパー試験のあるリーディング

就活中、独自の英語リーティング試験を実施する会社さんがあります。(多くはないです)

ただし基本的には、博士の方は日々の研究生活で論文を積極的に読み、
自分が筆頭著者の学術論文を書く時には、「読めた」論文をreferenceとするわけです。
つまり、「博士号取得=英文は読める」とほぼ同義として扱われます。

「英語はどれくらい読めますか?」という質問は、一度もされたことはありませんでした。

*関連記事紹介(TOEICが研究職採用に必要か?役立つ?については下記でまとめました。)

研究職、TOEICは何点必要?
こんにちは!製薬企業で研究職として働いております、tabeと申します! 当記事にアクセスくださった皆様は、「就活と英語力」に興味を持っていただいている方だと思います。 そして、その「英語力」のアピール方法として人気なのが、TOEICですね!...

ライティングは大前提、尋ねられることも少ない

英文を書くことについては、就活中に問われたことはありません。

そもそも博士の学生さんでしたら、学術論文を最低1報、
自分自身で執筆していることが大前提となりますので、出来るという見込みで採用をしていただけます。

つまりリーディングと同様、「博士号取得=書ける」という判断で採用をする会社が大半です。

ただし一部の会社では、「自己紹介を英語でするとしたら、どう話をしますか?」というお題で
英文を提出することがありますので、日頃から英語でのアウトプットを意識しておくと良いと思います。

スピーキング・リスニング能力は学会発表経験などで判断

この2つのスキル、私は実際の業務に関わる英語スキルとして一番大事だと思っていますが、
実際に就職活動の時にはあまり掘り下げて聞かれることはありません。

あくまで、私達の自己申告を元に、英語力を判断している会社が大半でした。

「普段、英語を使う機会はありますか?」
「海外での学会発表経験などはありますか?」

このような質問が飛んできて、実際に経験があれば、その場はよしとなります。

正直、「これで本当に良いの!?」と私自身は感じていますし、
今後の就職活動では変わってくることを個人的に予想しています。

万が一その場しのぎで乗り切ったとしても、最終的に困るのは自分自身ですので、
就職後や就活の変化に対応するためにも、しっかりと実力を身に着けておくべきです。

まとめ:実践レベルの英語力を大学院で育てよう

以上の内容からも、ある意味残念なことですが、
「現場で必要な即戦力の英語力」を備えていなくても、今のところ、就活は乗り切れます。

ただし、入社後に絶望するのは我々自身。

博士卒の方々には、入社数年以内には容赦なく
「来週海外相手にこれ発表して」
「この海外とのやり取り○○君に任せるので、メールの対応よろしくね」
こんな業務が降り注ぎます。

少なくとも、日本の大手製薬企業であれば、どの会社でも同様です。

ぜひ大学院生の方は、今の研究室で、当ブログで記載した「実践レベルの英語力」を意識して、
自分の能力を磨いてほしいです。
・論文は最低1日1報は読んで、まとめてみよう
・学術論文は自分で全部書こう
・積極的な英語発信を心がけよう
(ミーティングを英語発表、積極的に国際学会を経験、留学生とお昼ご飯)

コツコツと励んだ5年間で、きっと大きな差をつけられるはずです!
共にがんばりましょう!ぜひ、研究で世の中を良くしましょう!!

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