博士学位審査、内容と注意点まとめ

博士就活・大学院生のキャリア
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こちらの記事、現在は製薬企業で研究職をしております私、tabeの過去の備忘録記事となっております。
以下、ぜひ学位取得を目指す方々は参考にしてください!

tabeもその昔、博士学位審査のスケジュールをなんとか終えることが出来ました。
学位取得過程で「これは気をつけたほうがいい!」
と感じたポイントを紹介いたします。

tabeも意外な盲点で危うく学位取得に失敗するところでしたので、
今後取得を検討されている方々、ぜひ豆知識として知っておきましょう!

スケジュール、必要書類はとにかく詳細に確認!

おそらく各大学、すごく読みにくい要項があると思います。
絶対に!! サボらずシッカリと読みましょう!
そして分からないことがあれば勝手に判断せず、事務に聞きに行きましょう。

博士は修士と違って、一緒に取得をする同士が周りに少ないと思います。
そのため、早めに必要書類やスケジュールを把握しておくことは本当に大切です。

学位審査の基本的な流れは、

0.根拠論文や必要単位を満たす(大学によって必要数が異なります、注意して下さい)
1.必要書類の準備・論文執筆を行い、期日までに提出
2.不備がなければ公聴会の日程が決定・通知
3.公聴会での発表、審議
4.公聴会での審議の後、修正した論文を製本化し、提出
5.最終審査があり、学位取得の有無が決定

一見流れは簡単そうですが、油断は禁物です。

実際にtabeも、大変焦った場面がありました。
上記1の、事務締め切りの1ヶ月前だから、と高をくくっていた日のことです。
要項を確認すると、そこには血の気の引く1文が…

「学位根拠論文の共著者全員から、学位取得に学術論文を使用する承諾を得た旨、
所定の用紙に自筆のサインを頂くこと。」

……え??

その後、早急に共同研究先全てに連絡を入れて、速達の往復便を出して対応しました。
年末年始を挟んでいたので、結構猶予は少なかったです。
幸いにも、すべての先生が直ぐにお返事を下さり、かつ日本国内に居てくださったので、助かりました。
もし海外の学会や出張などで居なかったら…こればかり考えていました。

それと、論文の製本も、結構時間かかるので要注意です。
私の大学は、生協にお願いすると10営業日もかかると言われました。

製本についてはこちらで新たに記事にしましたので参考にして下さい。

博士論文の製本、Kinko'sがオススメ!! 実際に利用した体験をまとめます。
先日の記事「博士学位審査、内容と注意点まとめの中で、 審査手順のうち「論文の製本作業」に注意するよう書きました。 製本(博士論文に表紙・背表紙を付け、実際の本に仕上げる作業)には、 ある程度の費用と、日数が必要となるため、 論文提出の期限に...

上記の例に限らず様々な必要書類があります。
論文の内容以前の問題ですので、ぜひ前もって確認しましょう。

発表に未公表dataを含めるか、教員と予め確認

論文を本格的に書く前に、未公表dataの取扱については教員とよく相談しておきましょう。
私は論文を出してから結構追加dataがあったので、
モリモリで書こうと思っていたのですが、指導教員からのOKは出ませんでした。

未公表dataのせいで、学位論文を直ぐに公表できない場合、
そのための手続きや事務への提出書類が別途増えます。

また、手続き関係だけではなく、書く内容・ストーリーも大きく変わりますので、
早めに知っておくほうが良いですよ!

論文は主語と図に注意して仕上げる

博士論文を仕上げること自体は、学術論文を既に英語で公表しているわけですから、
そこまで難しい作業ではありません。
根拠論文をベースに、日本語か英語で仕上げることとなります。
ですのでココでは、論文内容云々を語ることは致しません。

留意点としては、論文の「主語」と「図」の2点です。

学術論文は、当人の単著論文となります。そのため全て主語は「私」で書く必要があります。

さらに図に関しては、根拠論文で使用した図の使い回しはNGです。
著作権の問題が絡むようなので、例えばサンプルの名前を日本語表記にするとか、
図に入れているマークを別のものに変えるとか、可能な限りで修正を加えて使用しましょう。

ここ1ヶ月の間に学位取得の手続きで気になったポイントをざっと書き出してみました!
「ココはどうなってるの?」など不明点ありましたら、いつでもご質問下さい。

皆様のスムーズな学位取得をお祈りしております!

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